自分の将来も考えながら「仕事」をすることが大事

記事の引用まではしないが、こんな記事を読んだ。

若者の時分から20年ほど勤めていた小さな会社をクビになり、次に行くアテもなく路頭に迷っているという内容だ。よくある内容の記事である。

小さな会社で社長のみの力で仕事を取っており、それに付き添っていただけの自分には、顧客との関係性も築けていないというようなことが書かれていた。

その20年間、「自分の将来」を考えることはしなかったのだろうか、と私は率直に思った。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

現在の私(中年男性)はフリーランスであり、もう12年目だ。

さて、私は新卒で業界の中堅企業に就職したが、9年ほどで辞めて、その後の6年ほどは、上で述べたような「小さな会社」で働いていた。社長の他には、正社員は私を含めて2人で、他にアルバイトが1~2人というような会社だ。

当然ながら入社した当初は、顧客の全ては「社長の顧客」だったのだが、自分も一生懸命仕事をしたり、電話などで世間話をして、そして楽しく飲みに行ったりしていれば、自分の顔を覚えてもらえる。

と言うよりも、社長よりも良い仕事を自分が続けていれば、元々は「社長の顧客」だった人も「自分の顧客」になったりするし、また新規でも「自分の顧客」が増えたりして、すなわち「自分の仕事」が高く評価されるに伴い「自分の顧客」が増えていくことは、極めて当たり前の話であるようにも思う。

ある程度大きな会社だと、そもそも社長と社員の仕事は全く違っていたりするが、専門性の高い職種でかつ少人数の場合、結局は社長も社員も同じような業務をこなしていたりすることは往々にしてあるので(冒頭で紹介した記事もそうだったし私のケースも同様)、そのようなケースでは上で述べたような「自分の頑張りや工夫などで顧客を獲得する」というのは、自分の技術力さえしっかりしていれば、それほど難しい話ではないように思う。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

冒頭で述べた記事の主旨は、不当解雇であるとか、労働者の権利であるとか、そういったことに触れながら「労働者は守られるべき」というものであった。

その趣旨には基本的に賛同する。自分のことだけでなく、自分の子供の将来のことも併せて考えれば尚のことである。

しかし一方で、例えば会社が倒産するなども含めて「現在の職場」を失う可能性は誰にだってある。「ここにとどまりさえすれば一生安泰だ」なんて言っていられる大企業などに勤める人口よりも、そうでない人口のほうが圧倒的に多いだろう。

「技術力を持っている」「自分の顧客がいる」などの要素は、自分がどこに雇われているかを問わない「自分自身の財産」となる。特に若い時分というのは、そのような部分も意識しながら仕事をすることも大切であると思う。