有名人の不倫を叩くことは是か非か

有名人の不倫が発覚すると袋叩きのような感じで多くの人から非難される。

そんな際に聞かれる意見として、

「不倫なんて、あくまでプライベートな話なのだから、部外者が口出しするようなことでは無いのではないか」

というものがある。

確かに、例えば普通の会社で社内の同僚が不倫しているのを知ったとして、「不倫するなんて、イヤな人だな」くらいの嫌悪感を抱くことは普通にあるだろうが、「不倫するようなヤツは会社を去れ」とか「謹慎しろ」だとか、そこまで思う人は多くないと思われる。

何故なら不倫なんて極めてプライベートな事柄なのであって、会社における本分である「仕事」とは全く無関係だからである。

有名人、芸能人に関しても、それは同じなのだろうか。

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例えばテレビタレントなどで、「好青年」だとか「いい人」などの印象による好感度で、番組やCMで人気があり大金を稼いでいる人が居たとする。

そんな人の「不倫」が発覚すれば、袋叩きにあってもそれは当たり前のように思われる。

何故なら多くの視聴者はその「好青年」「いい人」に裏切られた、という構図になるからである。

視聴者の側が勝手に「好青年」「いい人」と思い込んでいただけ、という側面は確かにあるのだが、言葉は悪いが「視聴者の思い込み」を利用して「印象を操作」して「人気者」を作り上げて、世間一般よりはるかに大きな「利益」を上げる、というのがテレビをはじめとした「人気商売」の構造なのだから、作り上げられた「好印象」とは相反する「不倫」が発覚すれば「騙された」という感情を抱く人が多く生じるのは、ある意味「必然」なのである。

これが「普通の会社の同僚の不倫」とは全く異なる部分である。

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従って同じ人気商売でも、例えばアイドル的な要素の皆無な、純粋な「歌手」の場合は不倫などが発覚しても、人気にはほとんど影響のない人も多い。何故ならそのような人は「好青年」とか「いい人」などの「作り上げられた印象」によって支持されているのではなく、歌声とか作り出す歌詞や曲の良さとか、そういった部分で支持されている為だ。

歌手に限らずそのような立ち位置の有名人、芸能人も非常に多いだろう。

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先に述べたようなテレビタレントなどの不倫が発覚し、大バッシングが起こったとして、その「クレーム」の行き先はどこが妥当であるのかとか(テレビ局やスポンサーにクレームが行くのは良いがタレントに直接行くのはどうなのかとか)、そもそも直接「クレーム」を言う行為が良いのかどうか、という問題は別にある。

ただ、多くの視聴者(国民)が不快感を抱き、それに応じる形で週刊誌やネット記事などのメディアが盛り上がり、そしてその世論に押される形でその人の露出が減ることになるという構図は、先に述べた「人気商売の構造」を考えれば「極めて当たり前の話」なのであると、個人的にはそのように思うのである。